総会の概要(式次第、来賓のご紹介等)は関西小樽会ホームページを御覧いただきたく思います。今回は小樽市からのご来賓のスピーチの要点をご披露させて頂きます。
敬称略
○上林(かんばやし) 猛 小樽市副市長
・関西小樽会は初めての出席ということもあり、下記自己紹介がありました。
「 私は生れは檜山管内の江差町ですが、父が拓銀に努めていましたので、故郷がどこかわからない程、2-3年ごとに道内各地を転々とし、最後は岩見沢で退職しましたが、今は7年前に朝里に終の棲家となる自宅も購入し、そんな意味では小樽が故郷となりました。仕事的には、道職員を永く務め道立図書館長で退職、その後旭川医科大学図書館長、HB理事(コンピューター会社)を経てH23年小樽教育委員会の教育長に招かれ、これが小樽との御縁になりました。」
・小樽市の教育長を4年半務めたこともあり、子供たちには是非小樽を懐かしい故郷と体で感じ取って育ってほしいとの思いから、踊りの師匠、藤間扇玉さんに依頼して、昨年から市内全小中学校の生徒に「潮音頭」を教え回って頂いた。そんなこともあり、今年の潮祭50周年には市内の全小中学校が参加する。小樽のウオール街に子供たちのうしお音頭が響き渡るのが、教育長だった副市長の念願でした。
・H27年度の小樽の観光入込数は7、949、300人(前年比5.7%増)となり800万人に迫っている。中国、韓国、台湾、マレーシア、シンガポールタイ等インバウンドの影響大。
・今年から、ふるさと納税の返礼品送付を開始した。
・(株)ニトリがガラス館、旧三井銀行小樽支店等歴史的建造物等を利用した小樽芸術の村をオープンさせる。これにより、人の流れが堺町通りから、北運河地区へも広がることが期待される。
・2020年までに日本全国100カ所の日本遺産の登録の計画を文化庁で進めているが、小樽市も、小樽の建造物を世界にアピールすべく、北海道では一番初めに手を挙げ、今調査を始めたところ。
○横田久俊 小樽市議会議長
・議員定数を昨年28名から25名に減らして、現在に至っている。
・30数年ぶりに、小中学校の統合をした。手宮小学校と、手宮西小学校と、北手宮小学校を統合して手宮中央小学校とした。松ケ枝小学校と西陵中学校を統合して小樽商業高校とした。
・数年前より始めた市民と語る会の開催場所を今年はさらに増やしたい。従来は議会の事を知りたければ、市役所へ来てくださいという視点だったが、今はこちらから出向いて、市民の目線で民意をくみ上げて政策に生かしていきたい。
○杉江俊太郎 小樽商工会議所副会頭
・現在小樽は1年に2000人のペースで人口が減っているが、これの対策として雇用を増やすべく、商業、港湾、観光、後志を含めた形のビジネスの4つのプロジェクトを実行中。後志は農産物も水産物も量はそんなに多くはないけど、種類は非常に多く、おいしいものが多いのに小樽はあまりうまく利用できていない。小樽で販売したり、加工したり、また小樽から農家へ出向いて、食べたり体験したりして楽しみ最後は小樽に泊まってその食材を食べさせて頂く、そんなアグリツーリズムを視野においている。
・杉江氏がおたる潮祭の実行委員長だが、S42年に始まったこの祭りは今年が50周年。市民皆が参加する市民のお祭りとすべく市内の全小中学校34校が参加。桜陽高校も今年110周年を迎えるが、1100名で参加。神輿が入ってくるときは太鼓で盛り上げたり、音に合わせて花火を打ち上げたり(一曲だけですが)いろいろと趣向を凝らしている。昨年の参加者は7000人、今年は10,000人を目指す。これからでも間に合います。皆さんの沢山の参加を期待しています。たとえ踊れなくても。
○西條文雪 小樽観光協会会長
・観光ツーリズムは世界でもGDPの9%を占めるほど大きなウエイトを占めるが、小樽でも増えるだろう。小樽は春夏秋冬を経験できるし、スポーツ(海水浴、スキー等)も楽しめるし、余市、仁木のフルーツもおいしい。インバウンドも大事だが、道内及び国内のお客さんを大切にしていきたい。
・千歳空港はH30年までに200万人が利用する前提でH22年に拡張されたが昨年210万人を超えた。オリンピックで更に増えるだろう。今年から300万人を想定した拡張工事が進む。
・8月13日21時からアド街ック天国で小樽が放映されます。是非見てください。小樽はメディア露出度が高く、H27年度のフイルムコミッションは100件もある。(これはすごい数字です)
・(株)ニトリが小樽芸術村を7月24日に一部オープンさせ、完成は来春までかかる予定。既に周辺の地価が上がるなど経済効果が期待される。
・観光協会としては「小樽には皆さんの知らないことがもっともっとたくさんありますよ」という趣旨の、リピーターを対象として観光パンフレット「もっともっと小樽」を外国版も含めて100万部作製した。
・小樽駅の観光案内所は、従来、端の方の目立たない所にあったが、今回改札を出たコンコースに移転し、通訳も2名置いたところ、利用者が4倍に増え、外国人の利用も多い。
・今年の観光ふれあい大使は加藤浩次さんに依頼することになり、明日認定書を渡す予定。
・人口減は避けられなくても、いろいろ工夫することにより、減るスピードを抑えていきたい。又、お金を落としてくれる旅行者を呼び込むことで昼間人口を増やしたい。