関西人

 この題名に思いたったのは、東京から大阪に赴任した1984年8月から約20年後の2003年10月号北辰会(北海道に本社が有る会社の大阪の出先機関の親睦会。事務局は北海道大阪事務所)会報に掲載された、この年に関西小樽会の会長に就任後の遠藤さんの例会での講演概要を読んだ時の感嘆というか納得というか、ともかく印象に残っているからです。
 講演の題名は「北海道人から見た関西人」でした。内容は遠藤さんの 1. 就職した頃の関西の印象 2. 大阪人についての雑感 を巧みに表現されていて「ほんまに、その通りや」と自然に顔がほころび「スー」とした覚えが有ります。その中で大阪のキーワードとして三つが挙げられています。
  ①いらち、競争の世界。
  ②なんぼ、損得の世界。
  ③ほんま、本音の世界。
そして最後に、大阪風人間関係の秘策7箇条が示されています。ここでは省略しますが、北海道から赴任して来た社員教育のテキストとして、この講演概要を使わして頂きました。遠藤さん誠にありがとう御座いました。 

 さて、私自身の気持ちの中では、「関西人」には名古屋、岐阜以西、四国、九州を含みます。私事ですが、2012年末にリタイアするまで約50年、小樽に本社を置く100年企業(1906年設立)の新宮商行(シングウ ショウコウ)に在職していました。その間、東京、小樽、大阪を拠点として営業活動していました。営業アイテムは時の流れにより変わりましたが、一貫して木材の中の広葉樹(なら、かば、たも、しな、など)製品を中心に各地の家具産地、漆器産地、仏壇産地、住宅内装部材メーカーとそれらに関わる木材屋さんが相手でした。はじめの頃は各地のお国言葉で戸惑うことばかりでした。又、訪問先の所在地は各県の中心地から離れていることが多く、交通に難儀しました。それでも小樽から来ましたと云うと何かと親切にされたのを覚えています。訪問先毎、お茶やコーヒー、漬物やお菓子を勧められ、頂き過ぎて胃痛を起こしたこともありました。
 各地のお得意さんの主人は苦労して地元で著名企業にした自信が窺がわれました。そして、その地その地で気質の違いは感じましたが、一様に自己中心。取引を継続するには「なんぼ」が最重要でしたが、同等に「物の中身・・・品質」「納期・・・守る」「顔を見せる・・・定期的に」「聞く・・・店主の苦労話や自慢話」「お得情報の提供・・・これからの動きや他の産地の動向」なども大切でした。この様なことから、遠藤さんの秘策7箇条に共鳴した次第です。
 以上、今日はこれまで・・・です。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 同感です。
    私も初めて関西へ来た頃を思い出しました。
    続編を楽しみにしております。