春のイベント-大阪城公園花見について、北大卒で参加頂いた丸山さんにレポート頂きました。
丸山 明 2019.04.05(金)
「 関西小樽会」平成最後の花見は大阪城公園ということになりました。私は小樽会の会員ではありませんが、お城の近くに長年勤務していたことを知ってか知らずか今回のブログ執筆の白羽の矢が立ちました。会員でもないのに各種行事には積極的に参加しておりますのでお断りするわけにはいきませんよね。
さて、今年のお花見は絶好のタイミングでした。好天の下で満開の桜を陸上と水上から楽しむことができました。昨年の私は雨男でしたがどうやら今年は晴れ男のようです。
集合はNHK総合放送センター1階ロビーに10時。参加者は25名。5名ずつ5つの班を作って行動し途中迷子が出ないよう配慮していただきました。
大阪城の玄関「大手門」から入り西の丸庭園に向かいますが右も左も既に満開の桜サクラがわれわれを迎えてくれました。私はちょうど半世紀前に大阪に就職し、当時は毎年西の丸庭園で夜桜を楽しんだものです。新入社員のころは半日~1日の休暇を取って格好の場所(桜の木の下)取りをし、宴会の段取りをするのも仕事のうちでした。同じ目的のよその会社の若手もあちこちにおり、目で頷きあったものです。夜の庭園は文字通り立錐の余地もない混雑となり一度トイレに立つと帰る場所が分からなくなるほどでした。当時の凄まじい喧騒が懐かしく蘇ってきました。
全国お城ランキングでいうと、姫路城→大阪城→松本城→熊本城→首里城・・・で、大阪城は日本三名城ということです。「石山本願寺というお寺があった跡に豊臣秀吉が築いたのが“大坂城”」ですが、現在の城は秀吉が造ったものではなく徳川幕府が造ったものですが、「大坂夏の陣」で焼失。その後、家光により天守を構築、雷で焼失。今ある「大阪城天守閣」は豊臣時代の天守の絵などを元に昭和6年に復興したものです。お城といえば天守の威容も見事ですが、石垣の美しさとスケールに驚かされます。日本各地から運んできた立派な石や巨石が使われており、本丸への入り口にあたる「桜門」をくぐると場内で一番大きな石「蛸石(たこいし)」がお目見え。表面積は36畳あるそうです。どこからどうやって運んだのでしょう。
満開になると真っ白に見える“ソメイヨシノ(「染井吉野」と書くのですね)”。皆さんそれぞれに楽しみながら大阪城を背景に写真をとったりして城内を通り抜け、内堀の極楽橋、外堀の青屋門を抜け、一級河川寝屋川(正確には第二寝屋川)にかかる大阪城新橋を渡って本日の昼食場所「ホテルニューオータニ」の大観苑に向かいます。
予定の時間より少し早い到着でした。ホテルは多くの人で賑わっておりました。少し待たされるのを覚悟しておりましたが既に席は準備されており即案内されました。ビールやワインを楽しみながら中華料理に舌鼓を打ちました。味も量も我々年代に程良く合い、とても満足でした。ゆったりした時間を過ごしたあと水上バス乗り場「大阪城港」へ。3時発の乗船まで余裕がありましたがお陰で十分食休みも取れました。
乗船する水上バス「アクアライナー」は、1983年大阪城築城400年祭に「大阪水上バス(株)」により創業・運航を開始しました。当初は堂島川と土佐堀川を通って中の島を一周するコースを予定していましたが、橋の桁下が極端に低い「水晶橋」や「大江橋」、「淀屋橋」の存在があり、現在のような周遊コースとなったようです。
我々の乗ったアクアライナーは、第二寝屋川の水の駅「大阪城港」をスタートし左手に大阪城や桃園、右手に大阪ビジネスパークのビル群を望みながら川を下り、まもなく寝屋川本川に合流して京橋をくぐり大川(旧淀川)に入ります。左手に日経新聞社・テレビ大阪のビルが見えます。さらにOMMビル、八軒屋浜船着場、大林ビルを過ぎると中之島で分流し土佐堀川に入ります。中之島には大正レトロビルの「中央公会堂」、中の島図書館、東洋陶磁美術館そして市役所の建物などが見えてきます。淀屋橋でUターンして再び大川に戻り、川沿いの南天満公園、桜ノ宮公園の見事な桜並木を望みながら造幣局を通過し、帝国ホテルを擁するOAP(大阪アメニティーパーク)港でUターンして大川の桜を堪能しながらスタート地点に戻る約1時間のクルーズでした。アクアライナーは天井にもガラスを使用し、さらに低めにかかった橋を通るため途中で天井を30cm下げることができる機能を持っており、満潮時でも安全に橋の下をくぐれるようになっています。途中ほかの観光船もいくつか運航しておりましたが、アクアライナーが最も瀟洒なデザインで気に入りました。「水の都大阪」を実感する素晴らしい一日となりました。私が大阪に来た来た半世紀前、昭和40年代の大阪は空気は汚染され市内河川は汚濁しヘドロで悪臭を放っていました。沿川の建物は川に背を向け目を背けた生活をしていました。しかしその後の先人たちの懸命な努力(公害対策)により空気も水も美しい大阪が蘇り今があります。当時の大阪を知っている我々には感慨深いものがあります。
以上、お花見の一日を振り返ってみました。実に楽しく有意義な時間を過ごすことができました。本日の企画を担当してくださった関西小樽会の役員の皆さまに感謝します。またいろいろな行事に参加させていただきますのでよろしくお願いします。
コメント
コメント一覧 (2件)
丸山さん、詳細なコメントありがとうございます。会員外では東京から鷲山さん、生石さん、大阪の山田さん、丸山さん参加ありがとうございました。満開の桜は見事でしたね。満開とこんなにぴったり合うのは、彦根城、佐保川以来でしょうか。
水上バスも初めての経験でしたが、丸山さんご指摘の通り、水がきれいになったのには感慨を覚えます。あと一つ、さすがニュー・オオタニ、ビールの値段も半端ないですね。
小樽会イベント参加ありがとうございました、花見にいい日でしたね。これからも機会あればイベント参加お願いします。