ドンキ・ホ-テからの紹介

6月18日(火)朝日新聞の”声・語りつぐ戦争”に掲載された記事を紹介します。

鹿児島県の知覧特攻平和会館を先日訪れました。長かったわが戦後ここに終わるという思いでした。 私は旧陸軍士官学校最後の61期生。入校から半年足らずで終戦を迎え、復員後は希望した学校に編入学できました。

士官学校在学中の某日のこと。数日後に知覧から飛び立つと決まっていた先輩大尉が、友人の区隊長を訪ねて母校にやって来ました。その夜、私たちの区隊全員が校庭に呼び集められました。先輩を壇上に立たせ、私たちは円陣を組み、”海ゆかば”を歌って見送りました。月明かりのあの夜は終生忘れえません。

特攻平和会館には、うれしいことに若い人たちの姿も見受けられました。これからもたくさんの人に知ってほしいと願っています。

《ガラス越し 食い入る如く遺書を読む 若者に託す 日本の未来》

福田 文治(大阪府豊能町  84)

以上が掲載記事の全文です。

この記事は私の潮陵高校の先輩が投稿したものです。私は戦後、昭和26年生まれで戦争ということの実感が無い(戦争を知らない子供たち)世代です。父は大正7年生まれで、北京大学在学中に現地招集され終戦を迎え、衛生兵だったので捕虜のまま中国の村で医療活動を2年程して、祖父母が待っている札幌に復員しました。父は軍隊時代の話はあまり話してくれませんでした。こちらから聞いても一言”いろいろある”のみ。今思うと僧侶である父は、子供たちに悲惨な戦争体験は話さない・話したくない思いがあったのかも知れません。

福田先輩は潮陵41期、私は64期と23年後輩。投稿記事を読み、昭和20年を境の戦前・戦後団塊世代の先輩達に、平和と豊かな生活を築いてくれたことに新ためて感謝の念を認識しました。

”ありがとございました”

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 9年ほど前に、私も知覧へ行ってきました。
    この記事を読み、今あらためて、当時の感動を思い出しております。