関西小樽会ブログ初投稿の村上玉樹と申します。よろしくお願いします。入会は昨年の総会で、会員歴1年。その直前の昨年6月まで仕事の関係で小樽に2年間住みました。神戸生まれで全国転勤してきましたが、それまで小樽に暮らしたことはありません。小樽を離れるに当たり本会の存在を教えていただき、直ちに入会手続きを取りました。
仕事は海上保安関係で、港町の第3号埠頭の付根の、数年前に新築成った合同庁舎が勤め先でした。うしお練り込みのゴール前と言えば分かりやすいでしょうか、小樽市港湾部や漁連とも近く、小樽駅から中央通りを下って運河と倉庫群を越えた突き当りの岸壁の前でしたので、夏冬を通じ小樽の海と港の空気を満喫できました。夏の静かな石狩湾と対岸に望む暑寒別岳の雄大な佇まいもいいですが、やはり、山も見えなくなるほどの真っ暗な雪雲と、北風によって小樽港防波堤に叩きつけられる波濤の迫力が特に忘れられません。日に日に降り積もる雪と倉庫の軒から垂れ下がる氷柱も今となっては懐かしさの方が勝ります。
市内では緑町と花園町に住みました。わずか2年の生活でしたが小樽好きが高じて転居したのです(笑)。最初は緑の大通りをまっすぐ天狗山に向かって登り切った辺りにある宿舎でした。環境抜群で計画的な街路が整い、閑静優雅な住宅街の趣きを残していますが、街までちょっと出歩くには遠いし、スキー場の麓ですから降雪が多いうえに頻繁に雪かき当番が回ってきて往生しました。そこで2年目は花園に1DKのアパートを見つけて引っ越しました。おかげで冬でも毎日散歩ができるようになり、タクシー代の支出も減りましたが、飲み代がその分以上に増えたような気がします。
私のいた2年は地元でも「今年はよく降る」と言われるような雪の多い年で、花園に避難してからも案に相違して苦しみました。1階の部屋に入居したのですが、隣が空地のため除雪が入らない(むしろ周辺住宅の雪投場化していました)ので、外壁に取り付けられたストーブの吸排気口が埋もれてしまわないよう自分で塹壕のような通路を掘って雪かきに入らざるを得ず、車も相変わらず屋外駐車でしたので雪に対しては似たような状況でした。いきおい乗車の機会は減り、2年続けて冬の終わりにバッテリーが上がるというお恥ずかしい事態を招いています。これらの問題は部屋探しをした夏には気がつかず、内地育ちの無知無力を思い知らされました。今度住むときは、マンションの2階以上にして駐車場は屋根またはヒーティング付にしようと、固く心に誓っています。
前置きが長くなりましたが、たまたま関西小樽会の総会の週末に小樽を再訪しており(全行程すでに予約済みでしたので欠席ご容赦願います)、代わりに最新の花園情報を取材してきましたので、この場をお借りしてご紹介します。今回は、善男善女の皆様が久方ぶりの帰省時にも気軽に寄れる居酒屋とバーの中から、独断と偏見のみに基づき1軒ずつ選びました。いずれも老舖ではなく最近売出し中のお店です。小樽と言えば鮨屋と酒場ですが、小樽会の諸先輩には釈迦に説法ですし、新参の私としては上級編に属するので次回までの調査課題とします。
(1)居酒屋 天海(あまみ) 花園1丁目11-24 スパルビル1F 電話0134-27-7002
花園のど真ん中、スパル通りの下がったところの横の小路にあります(前はもっと裏でしたが移転したようです)。住んでいた時には一度も行く機会がなかったのですが、美味しいと最近評判で、予約も取りづらいそうです。確かに酒と料理のメニューが豊富で、お値段も手ごろ。そのせいか女性客が多いと感じました。手前がカウンターで奥に座敷があります。
食べログ http://tabelog.com/hokkaido/A0106/A010601/1031162/
2)BAR BOTA(ボタ)
私の紹介記事なんかより、まずこちらをご覧ください。
小樽の天気や行事までわかります(笑)。
マスターはスコッチ(アイラ)とニッカを愛し、そのシングルモルトや原酒にかける情熱と知識は半端なく素晴らしいの一言。もちろん他の酒も飲めます。遠来のファンも多く、皆ここでウイスキーを学んで帰ります(私は途中退席しましたが)。
気さくで行動的なマスターで、関西小樽会の話をすると、その場でご自分のブログのどこかのページに当会URLを張り付けて下さいました。やさしい方です。
拙文は以上です。楽しく美味しい小樽の夜をお楽しみ下さい。
コメント
コメント一覧 (1件)
1:暑寒別岳の眺めは私も大好きでした。
2 :私も子供の頃、雪かきは子供の仕事だったので、ご苦労の程よくわかります。
久しぶりに、子供の頃の冬の小樽や天狗山麓の街並みや、第三埠頭のあたりの情景を思い出しております。