私の入院記録

50数年前長橋の療養所に2年間入院以来、喜寿を迎える今年胃手術のため入院しました。 がんで死亡する人の割合は2人に1人ともいわれ、私の年齢になると大したことでもありませんが若い人に知って頂きたく経過を記します。

ここ数年続けてきた市の健康診断でバリウム胃がん検診に異常はなかったが、今年7月かかりつけ医院で異常が見つかり、8月中核病院で胃カメラによる精密検査を受け、9月奈良県立医科大学附属病院で手術しました。手術は内視鏡的胃粘膜剥離術という方法で、いぼのようなポリーブを細いワイヤーで付け根をしぼり電気で焼き取ります。

入院した手術前日は普通に食事し入浴できますが、当日は絶食で昼前から点滴を開始し、午後の手術では麻酔が効いて眠った状態で終了しました。二日目は午前中の胃カメラ検査に問題なく、夕食は流動食となり点滴終了です。三日目は三分粥、四日目は五分粥で、空腹感がありました。五日目の午前中に退院しました。

医大病院のまわりには大きな建物もなく、病棟から大和三山(畝傍山・耳成山・天の香具山)がきれいに見えました。入院設備等は半世紀前の入院時と比べようがありません。

この度の入院で思ったのは伴侶の有難さです。二人世帯ゆえ車による送迎、付添など沢山助けてもらいました。ひとり身で入院するのは勘弁致したく、私より長生きして欲しいものです。
また、かって厚生労働省の役人が「枯れた花に水は要らない」という説に一部賛同していましたが、わが身になるとそういっておれなくなりました。

私には後期高齢者医療保険が適用され、今回の手術等に支払った医療費は33000円で5泊6日の国内旅行と比べ半分程度であり、日本の医療制度の有難さを実感しました。

しかし、病気がわかってから気が滅入ったうえ体力が弱まり、病み上がりの現在(退院三日目)食事は軟食、酒は禁酒が続いています。関西小樽会談話用ブログ(2014.3.20)に、私の寿命予測は88才としたけれど書き直す必要がありそうです。

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 私はこれまで健康保険料の支払金額を見ては、高いなあといつも不満を持ってきました。
    しかし、今は大感謝です。むしろこれでは財政は持たないのではないかと心配になります。