お寺のこと

 小樽大好きの生粋の大阪人、道野です。高橋さんのご依頼により、投稿させていただきます。

 私は兼業しておりまして、前回は大学教員として所属している近畿大学のお話をさせていただきましたが、今回は、実家でもあるお寺のお話をさせてください。少し宣伝になりますけれども、ご関心をお持ちいただければ、幸いです。

 お寺は全国にコンビニよりも多いと言われていたこともありますが、コンビニが増えている一方で、寺院は減りました。数としてはまだ5万近くあろうかとは思いますけれども、無住の寺などもあり、活動している寺は減少しているものと思われます。とりわけ、観光寺院や大寺院とは異なり、零細寺院においては、後継問題なども、営利企業である中小企業と同じようにあります。

 業界全体としては斜陽産業かもしれませんが、私は悲観しておりません。むしろ、心の拠り所としての仏教は注目されているようですし、一度お寺にお越しいただければ、「こういう日本の文化もあるんだな」と思ってもらえるでしょう。日常的に寺と接する人は少なく、身内や知人の死によって初めてお寺との縁ができることが少なくない現代ですが、仏教やお寺は死者のためにあるのではなく、生身の人間のためにあるのです。死者のためでもありますが、死者を弔おうとする生者の思いがなければ、結局は墓じまいや無縁仏に代表されるように、死者への弔いもなくなります。もちろん、ご遺族それぞれの事情があり、それも致し方ありませんし、寺はそういう方のために、寺としてご先祖供養をご遺族に代わってさせてもらうこともできます。

 さて、当寺は真宗佛光寺派「我建山 超願寺(がごんざん ちょうがんじ)」と言います。浄土真宗は親鸞聖人が開祖とされますが、浄土真宗には10派あり、そのうちの一つで、歴史は有名かつ巨大派閥のお西お東より古く、京都の通り名に名前が付いている(「仏光寺通」があります)のは、10派の中でも佛光寺だけです。

 その佛光寺派に古くから属し、400年を超える歴史を有する当寺は、戦災で壊滅的ダメージを受けましたが、なんとか現在まで命脈を保っています。ご本尊阿弥陀如来も奈良に疎開しておりましたので無事でした(現在大阪市指定文化財となっています)。浄土真宗の多くがそうであるように、血のつながりを重んじ、世襲制で、私が16代目になります。浄土真宗及び当寺の詳細については、下記のサイトをご参照ください。

超願寺サイト(PC・スマホ対応)

超願寺サイト(スマホのみ対応)

超願寺FBサイト

 これ以外に、グーグルマップで「超願寺」で検索すれば、ストリートビューの感覚で、寺院内部の様子を見ることもできます。

 当寺では、必ずしも檀家さんに限定せず、みなさんにご参加いただける行事を、毎年行っております。結果的には檀家さんだけということも少なくないですが、それでも数十名の参加のもとで、盛大に行っています。恒例行事としては、以下のようなものがあります。

1月1日 修正会  1年の平和を祈願するお勤めです。今は基本家族のみですが、徐々に大きく育てたい行事です。

3月13日前後 春法要(第二次世界大戦大阪大空襲戦死者追悼法要、永代経法要、春季彼岸会)

         今年は3月24日に、難波にある佛光寺派の寺5ヶ寺共同で開催いたします。

8月22日 地蔵盆子供大会 大勢のお子さんとそのご家族に集まってもらっています。ほとんどは檀家さんではありません。近隣の元気なお子さんたちで賑わいます。

10月末または11月初めの週末 報恩講 親鸞聖人のご遺徳を偲ぶ、真宗寺院では年間最重要の法要です。

 今年はこれに加え、1月21日に3名の布教使の方にお話いただく法話会を、また、2月27日には「お寺でちゃんこの会」(現役力士3名にちゃんこ鍋を作ってもらい、彼らを囲んで会食します)を開催予定(1月15日現在)です。前者についてはどなたでもお越しいただけます。後者は定員があるため檀家さん優先ですが、まだ余裕がありますので、ご関心のある方はご一報ください。

 皆さんの近隣やご関係の寺院でもいろいろ催し物を開催されていると思います。マスコミなどではお寺は抹香臭いとか、金儲けに走っているとか批判されることが多いですが、堅実に活動している寺院の方が圧倒的に多いです。当寺でもこれからもいろいろ企画したいと思っております(上記サイトにて告知いたします)ので、一度足を運んでいただければ幸いに存じます。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • お寺について、改めて学習させて頂きました。大変でしょうが、これから幾代も続かれることを
    祈念しております。

    • コメントありがとうございます。
      兼業というご縁をいただきながら、ますます寺の発展のために人生を捧げたいと思っております。