小さな郵便局

この郵便局は積丹岬の駐車場の下にある国道沿いにあります。
名前を入舸郵便局と言って周りには人家はあまりありません。
実は、この郵便局は、3年ほど前に、中学卒業何十周年のクラス会に小樽を家内と共に訪れ、足を延ばして積丹半島へ行き積丹岬を訪れた際に、家内が切手を買いに訪れた郵便局です。
家内は訪れた地方の郵便局へ立ち寄ってその土地の記念切手を買うのが趣味となっています。

この時は、家内が北海道の“うに”にはまっており、ぜひ朝とれた積丹半島の格別の“うに丼”を食べたいと、当方も初めての神威岬など尋ねたいと出かけたのでした。ただ、残念ながらこの朝は海が“しけ”で船が出せなかったとのことで、冷凍保存のうにの家内の評価は良くはありませんでしたが、当方は両側が海に挟まれた小道が先端まで続く初めて訪れた神威岬や、特に積丹岬の山の中腹に掘られた人が二人すれ違うのがやっとの隧道を出ると断崖絶壁で、この前に広がるシャコタンブルーの海の素晴らしい景色には感動しました。
この隧道はその昔、鰊が大漁の時に鰊を担いで運ぶために掘られたもので、海岸まで五、六十mの断崖をおりることは出来そうでしたが、老夫婦には無理と引き返してきました。

その後、帰宅してからしばらくして、この郵便局から家内宛てに積丹の季節を述べた葉書が来るようになり、また北海道ふるさとの会の“ふるさとの四季を彩る旬の味”と云うパンフレットが送られて来ました。
月毎の北海道の食材が購入できるもので、最近はこのパンフレットから“余市のさくらんぼ”などを頼んでいます。

このような田舎の小さな郵便局の努力に感心して投稿した次第です。

 

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • すがすがしいお話ですね。
    たくさん売れるとよいですね。