関西小樽会に入会して15年ほどになりますが、近年は様々なご案内にも参加せず不出来な会員として過ごしております。このたび高橋さんのご依頼がありましたので、意を決して自己紹介を兼ねて小樽の思い出などを投稿させていただきます。
私は、生まれも育ちも神戸です。転勤で幾つかの都市に住まいいたしましたが、16年前に横須賀から小樽への異動となり、1年半弱小樽で単身生活し神戸に戻ってまいりました。神戸と小樽は都市の規模こそ違いますが、山が海に近く、坂の町・港町で何やら懐かしくすっかり小樽ファンになってしまい、本会へ入会させていただきました。
住まいのあった緑町からは、市の中心部や港の辺りまでもが徒歩の生活圏で(もちろんバスが必要なところもありますし、タクシーが便利ですが)、夜の花園銀座からふらふら歩いて帰れたのは楽しい思い出です。また、潮まつりで職場の仲間に潮音頭を習い、皆で練り込みに参加したのも忘れ難い経験です。小樽にお住いの方々のお嘆きの種である冬の大雪も、雪の少ない神戸育ちの私にとっては楽しい思い出で、周辺の初心者向けスキーコースは楽しみましたが、天狗山のスキー場は上級になってからと職場の仲間に止められ、行かなかったのが心残りとなりました。観光地の小樽運河も、夕暮れ前、雪の頃など風情が感じれる時にゆっくり散策できたのは、小樽に住まいしたお蔭です。短い小樽での生活であったため、小樽に根が生えたというよりは、観光客気分をまぬがれませんが・・・。
当時、職場関係以外で小樽の方々とお会いするのは夜の花園銀座の界隈で、「小樽は年配の方々が元気で楽しんでおられるなぁ、特に年配のご婦人が」という印象で、随分賑やかでした。
神戸に戻ってからも、年二回程は仕事に合わせて小樽に立ち寄っております。その度に市内をぶらぶら歩き、時間があればふるさと納税で頂いた「小樽ファン認定書」で施設の見学を楽しんでいます。また、昔の仲間といつもの居酒屋で旧交を温めるのも小樽との絆になっています。
私が小樽を離れてから駅前の大通りや手宮線の跡地の整備も進み、いつも観光客は数多く見かけますが、残念ながら、小樽に行くたびに駐車場や空き地が増えているように感じます。この夏訪樽した折は、潮まつりの舞台として旧海運合同庁舎の跡地も含めて大々的に出店が並び賑やかでしたが、有名なケーキ屋さんは店を閉じ、花園銀座に既にある高齢者向けの施設に加え、丸井今井やグランドホテルの跡も同様の施設に代わるとの由(小樽市さんの投稿にありましたが)で取り壊しが進んでいました。お世話になった夜の花園銀座界隈の賑やかさも今はなく、ここ10年ほどの小樽の中心部(特に飲み屋街)の変わり方は、今の世情をどこより早く反映しているようで、驚いています。
古い歴史と観光資源をもち、コンパクトな生活空間で、大きな災害もなく何より水が冷たくおいしい小樽が、これからもキラリと光る都市であり続けることを願っています。
コメント
コメント一覧 (1件)
小樽で仕事を通して1年半過ごされた方の貴重な視点での記事、花園銀座から緑町界隈が懐かしく思い出されます。
大阪から、たまに小樽へ行きますと、水が冷たくおいしいですね、まったく同感です。