小樽あれこれ

北海道はスキーやゴルフをする人にとっては、実に恵まれたところであろう。小樽時代の知人であるY氏は、５年前退職後、東京の自宅に戻らず、小樽のマンションに暮らして、冬はスキー、夏はゴルフとハングライダーに精出している。

　私はスキーは不得手で、しなかったが、ゴルフは小樽CCやニドムのメンバーであったので、本州から人が来ると、よくプレイした。

もっとも昔から練習しないで、即本番といういい加減なプレイヤーであったので、一向に上達しなかったが…..。

　私の場合、気に入っていたのはゴルフより、むしろパークゴルフであった。パークゴルフはゲートボールがそうであるように、これも道東が発祥の地である。コースの距離は大体ショートで３０ｍ前後、ロングで８０～９０ｍある１８ホールの、いわばミニミニゴルフである。使うクラブは１本で、少し大きめのボールを転がして手軽にできるスポーツである。

私たちがよくいったのは、赤井川村にあるパークゴルフ場であった。赤井川村は山々に囲まれた盆地の村で、「日本の美しい村」にも選定されている。

　天気の良い休日にクラブを持って出かけて、家内と二人で大体２R回るのが常であった。料金は村営であったので、何ラウンド回っても３００円であった。ゴルフではなかなか取れないバーディやパーがとれるので、ストレスもなく、気分よくプレイできるのが何よりである。ホールインワンを２度経験したが、７０m強のホールインワンをした時は、さすがに我ながら、しばし呆然となった。

　１８ホールの芝生に覆われた場内にはサクランボの木があり、シーズンになると実を摘まみ食いしながらプレイした。今思い出してもぽっかり白い雲が浮かんだ青空の下で、まことに牧歌的で楽しかった。

　昨年の夏、小樽へ出かけた時、赤井川村のキロロのホテルに泊まり、久し振りに二人で２R回った。

　北海道を旅すると、到る所にパークゴルフ場がある。予約は不要で、もちろんクラブ・ボールはレンタルできる。小樽や余市、仁木町など周辺にも何か所かある。皆さんも機会あれば、是非一度プレイすることをお薦めする次第。

　小樽は良かったなあ！