「七日食べたら鏡をごらん」を読んで

4月末、布川雅章様より、上記書籍が送られてきて、「ブログで紹介した本、読了しましたのでお送りします。中身、内容は小樽への郷愁を誘い、今の小樽に想いを掻き立てるものでした。ご一読を!」とありました。(本ブログ3月29日付け布川雅章「小樽の雪」参照)

以下その読後感をご報告させて頂きます

まず、私から皆様にお伝えしたい点は以下の2点です。

一点目は、小樽へ行かれることがありましたら、一度、小樽歴史館を覗かれるのをお薦めしたいという事です。

と言いますのは、わたしは5年前の春に、たまたま偶然に、同館を覗いたところ、すっかり気に入ってしまい、同伴の家族に遠慮して、二日後に一人でゆっくり来たことがありました。以来、毎年のように小樽を訪れるたびに、同館だけは、一人で必ず立ち寄っています。

まず、目を引いたのが、小樽市の年表でした。今までに見たことのない詳しい年表でした。そして、今日までの小樽発展の礎となってきた企業や人物の写真入りの紹介が展示されていました。我々が子供のころからよく見聞きしてきた企業もありました。具体的には、ゴム長靴の三つ馬ゴム、水道の光合金、かまぼこのかま栄、お酒の北の誉、近藤工業、北海道ワイン、共成製薬等々。その創業者の出身地、創業の動機、その後の活躍、発展の経過等が詳しく写真入りで熱く説明されていました。又、近江商人、加越能商人、松前商人等の活躍も紹介されていました。

そして、本書を読んでわかったのですが、同館はこの本の主人公

簑谷修氏が小樽市の町並み再生を願い、5億円もの借金をして、小樽全盛期を思わせる大正、昭和風の出世前広場を作り、大正カフェの「雨情」、たちかま料理の「惣吉」、御宿「櫻井」、「オイッコラ交番」、大正、昭和の骨董品を集めた部屋等を作りましたが、その一つだったとわかったのです。(ちなみに同館は入館料は無料です)

二点目は、本書を是非ご一読されてはという事です。

と言いますのは、「七日食べたら鏡をごらん」という言葉は、堺町通りを歩いた方なら、一度は見かけておられると思いますし、その意味は誰でもわかると思います。私も人並みに表面的な解釈で分かったつもりでおりましたが、読んでみたら、昆布の歴史、効能、販売戦略等においてはるかに自分の想像を超えているのに驚きました。

そして何よりも、簑谷氏自身が、小樽の再生を願う「公」に生きる熱い人だとわかりました。

最後に、簑谷修氏の御長男、和臣氏の持論をご紹介させて頂きます。

「小樽で生まれ育ち、外へ出ていった人たちが、故郷小樽をどれだけ語れるかも問われることになります。多くの人が、自分の生まれ故郷小樽の素晴らしさを語り始めたら、そのこと自体が大きな財産になると思います。そのためには、若いうちから地元学を勉強する必要があります。地元の素晴らしさをしっかりと知識として身に着けて、語ってもらいたい。小樽の素晴らしさを自慢してもらいたいですね。」

 

etakahashi-2014-09-25-1

書名:「七日食べたら鏡をごらん―ホラ吹き昆布屋の挑戦―」

著者:川嶋 康男

出版社: 新評論

定価: ¥1600+税

出版年月日: 2013年9月25日初版

以下は、本書に掲載されていた写真です

出世前広場です

出世前広場です

 

小樽歴史館です

小樽歴史館です

 

ニュウギンの前から花園銀座通りを(丸文書店や工藤書店の方角)見た光景。その賑わいの程が懐かしいです。

ニュウギンの前から花園銀座通りを(丸文書店や工藤書店の方角)見た光景。その賑わいの程が懐かしいです。

 

 

この記事を書いた人