沼山古墳

沼山古墳は奈良県橿原市南部の白橿近隣公園内にあり、我が家から150mの距離です。古墳横の案内板によれば噴丘規模は直径18m・高さ5.5mの円墳で、玄室(げんしつ:古墳内部の棺をおさめる部屋)の長さ4.95m・巾2.95m・高さ4.25mで羨道(せんどう:古墳入口から玄室に至るまでの部分)の長さ4.5m・巾1.8m・高さ1.8mで、天井が高いドーム型の飛鳥石舞台古墳のミニ版といったところです。インターネットに石室入口と内部の写真が載っているので、その様子がわかります。昭和57年の公園整備の際に発掘調査され、装身具・馬具・磁器・土器が見つかり、6世紀後半に造られた渡来人の古墳とのことです。そのとき入口に鉄製門扉が付けられ中に入れなくなった。

この古墳内部に今月始めて入ることができた。そのわけは私が公園内のコミュニテーセンターで毎週2回開かれる碁会に参加しており、その仲間との忘年会の前座として「歴史に憩う橿原市博物館」の学芸員が出前授業をした後、古墳の門扉を開けてくれ中に入ることができたのです。中に入ると思わず四方の壁に積まれた花崗岩に手を触れ、1400年以上前に造られた古墳を実感した。

しかし我が家は昭和53年からこの地で暮らしており、当時古墳に門扉は無かった。そのため小学校低学年の娘達は古墳内部を遊び場として、自由に出入りしていたらしい。

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