近況報告

 皆様ご無沙汰しております。ご縁があり昨年12月から函館の津軽海峡フェリー㈱で働き始め、関西小樽会の会合も失礼しておりますが、本会とは何とか通信連絡だけでも保ちたいと、厚かましく近況を報告させていただきます。

 この冬の函館は本当に雪が少なく、正月は積雪なしで、その後も春がひと月早く到来した感がある、という楽な状態でした。しかし小樽と比較した場合は、新しい雪が降らず日中の陽当たりがよい分、いったん溶けて表面がツルツルの氷になる度合いがひどいと感じました。サクサクと歩ける路面はほとんどなく、危ないのは歩道でもブラックアイスバーンが所々にあり、特に大きな通りの横断歩道の日陰部分には恐怖すら感じました。車道でも、平らな土地なのにバス、トラックまでもがよく滑っていました。

 もう一つは風です。びゅうびゅうと寒風が吹きすさび体感温度が下がります。外は表示気温よりだいぶ寒いのが函館です。同じ天然の良港と言ってもずいぶん違い、小樽は三方が山に囲まれ風がうまく遮られていることがよくわかりました。

 話題としてはイカの不漁があげられます。10年来不漁が続いている中でも今年は特に少なかったそうで、市内に数多くあるイカ料理屋に行っても刺身はめったにお目にかかれません。スルメイカが居なくなってしまった原因は諸説あり決定的なものは不明ですが、一過性のものではないようで、古のニシンの繰り返しにならないよう祈るばかりです。塩辛などの加工用には緊急的に輸入品が用いられており、今年は輸入量も過去最高だそうです。

 明るい話題は北海道新幹線です。昨年3月、東北新幹線の延長が青函トンネルを経てついに北海道に上陸し、新函館北斗駅まで開通しました。東海道新幹線と比べるとまだまだ本数が少ないうえ、駅が市内からかなり離れている(新大阪や新神戸をイメージしたら大間違い)のですが、東京から4時間で鉄道が繋がった意味は大きく、主として関東、東北からの来客が増えています。開業した昨年春~夏に函館市を訪れた観光客数は、トータルで前年比14%増になりました。JR北海道(海峡線)が70%増というのは解るとして、飛行機も減らしておらず、青森とのフェリーはむしろ増えています。全体として相乗効果があり、移動手段の選択の幅が広がったものと思います。2年目の今年はさすがにそのような伸びは期待できませんが、少なくとも工夫次第でまだ増やすことは可能でしょう。実際、ゴールデンウイーク以降フェリーは好調が続いています。
札幌までの延伸は、今のところまだまだ先の2031年予定ですが、この時に新小樽駅も開業します。町の様子もかなり変化するのではないでしょうか。

 函館と関西は直接の海路はありませんが、飛行機ではすぐです。伊丹から1時間30~40分のフライトで函館空港に着き、空港・市内間も20分と意外に近いです。函館・道南・青森方面にご用のある方はご一報ください。

末筆ながら関西小樽会のご発展をお祈り申し上げます。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 赴任間もなく、業務引き継ぎ、挨拶回り等お忙しい中にもかかわらず、ご投稿ありがとうございました。 

    イカは私の大好きな食べ物、鰊のようにならないことを祈っています。

    ご健勝をお祈りしております。

  • 玉樹さん、お久しぶりです。冬のさなかに赴任なさって
    大変でしたね!
    今は函館も良い季節でしょう。
    そちらにいる間一杯楽しんでくださいね。
    新しいお店も開拓なさったと思います。
    またご紹介くださいませ!
    こちらは梅雨入りしましたが、今のところは快適な状況です。
    7/22の総会に向けて準備中で、玉樹さんにも会えたら嬉しいですが
    やっぱり難しいかなあ
    里帰りの際はご連絡くださいね。
    また飲みに行きましょう!!