スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「ウエストサイドストーリー」が大ヒットしている。アニータ役のマリアナ・デボーズの名演が話題になっていて、オスカーの前哨戦の“全米俳優協会賞“でも助演女優賞を獲得、今年のオスカーにもノミネートされ本命視されている。もし彼女が最優秀助演女優賞に選ばれれば、1961年のオスカーで同賞を獲得したリタ・モレノから21年後に「同じタイトルの映画で同じ賞が」ということになる。
古い方の「ウエストサイドストーリー」を観たのは高校3年生の時、1962年の大晦日の夜でした。4人の受験仲間とそれまでの映画断ちを一時休止して花園町の“スパル座”へ。蜘蛛の巣のような頭上の電線にも雪が積もり、両脇の除雪の山の間の細い道を縫うようにして歩いた記憶が今も蘇ります。61年のアカデミー賞10冠、ニューヨークのタクシーに乗ればラジオはいつでも“トゥナイト”という評判通りの名画でした。トゥナイトは勿論マリア、アメリカ、クールなど名曲の数々、ニューヨークフィルハーモニー交響楽団の常任指揮者レナード・バーンスタインが作曲家として一躍有名になった作品でした(私見です)。
映画の後は住吉神社に初詣、破格の“岩倉具視”500円札で3月の合格祈願を真面目に祈りました。その甲斐あってか、4人は北大、1人は帯広畜産大へ見事合格を果たしました。
実は昨夜WOWOWで昔の“ウエストサイドストーリー”を観たのです。可愛らしいナタリー・ウッド、トニー役のリチャード・ベイマー、ダンスのジョージ・チャキリス、アメリカを歌ったリタ・モレノとの久しぶりの再会で昔のことを思い出しました。
ナタリー・ウッド
リタ・モレノ