Eメールの@の読み方

先日、朝日新聞の小さなコラムに、Eメールで使う@の生みの親「レイモンド・トムリンソン」さんが亡くなられたことがでていました。Eメールのアドレスはアルファベットが基本ですから、英語圏でない国の人達も「@」を使い、@は世界のすみ済みまで行き渡っている記号です。

@は現在の日本では「アット・マーク」の読み方が定着しいるようですが、20年ほど前には「単価記号」とか、「小文字のaの丸囲み文字」とか言っていた記憶があります。また、赤ナス(トマト)、コウモリ(洋笠)、トンビ(インバネス)などもあったようです。

@の読み方に関して、田中章夫さんが「日本語雑記帳(岩波新書:赤本)」で面白いことを書いているのを見つけました。アメリカ人からメルアドを尋ねられた日本人が、「〇〇〇@△△△△△」のメルアドを電話で「〇〇〇アット・マーク△△△△△」と伝えたところ、何度やってもメールが届かないとクレームがきたそうです。色々話しているうちに、そのアメリカ人はメルアドを「〇〇〇@mark△△△△△」として送信していたことが分りました。これでは届くはずがありません。アメリカでは@を「アト」と読むのだそうですね。記号は同じでも読み方は国それぞれで違うということです。

ついでに、田中さんの本では日米以外での読み方も紹介されています。

イタリア
キョッチョラ(カタツムリの意)
ドイツ
Klammeraffe(抱きつき猿)
ギリシャ
パパキ(あひる)

など等色々あります。こうしてみると日本での呼び方が一番味けないですね。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 日本でも赤ナス(トマト)、コウモリ(洋笠)、トンビ(インバネス)などの呼び方があったなど全く知りませんでした。何ともユニークな呼び方ですが、忙しい日本の社会では普及しなかったということなのでしょうか